2017-03-12(Sun)

喉頭気管分離オペって一体どんな手術なの?

娘のあおいは、1歳6か月のときに、“喉頭気管分離術”という手術を受けております。

この手術を受けてから、体調が大幅に安定し、在宅生活に入ることができましたし、本人も心身ともに成長が伸びた、と思っています…。

「手術を受けてどのような点がよかったか。」等について書きたいと思っているのですが、その前にまず、「喉頭気管分離オペとはどんな手術なのか」、について、簡単に記しておきたいと思います。



●分離オペとは…

気管と食道を切り離し、喉を通ったものは、食道にしか入らないようにする手術のこと…です。

首に3cmほどの切開をして、気管を離断する→離断された上側の気管を縫い付けて閉鎖してしまう→下側の気管を皮膚に縫い付けてしまう→皮膚に縫い付けた気管にチューブ(カニューレ)を挿入して固定する…という流れのオペらしい。

(最初きいたとき、どういう仕組みかサッパリわからなかったです…。)

分離オペ図
↑お医者さんが大体こんな感じの絵を書いて説明してくれた


以下、この手の説明が苦手な私の単純な解釈。

“喉に穴があいて、鼻の穴が1個増えることになる。呼吸はその穴からしかできなくなる。”




●どういう人に分離オペがすすめられるのか?

誤嚥性肺炎を繰り返す患者さんにすすめられるようです。
普通、
①食物や唾液を飲み込んで喉を通って、食道・胃に運ぶ
②口鼻から空気を吸って、気管から肺に運ぶ

というルートは、喉頭(のど)で分かれていて、もし食物・唾液が気管のルートに入ろうとしても、気管の入り口のフタが閉まって、誤嚥を防止してくれます。また何かの拍子に誤って気管に食物・唾液が入ると、咳をしたり、むせたりして、肺炎を防止します。

けれど、脳機能の障害などにより、気管のフタの誤嚥防止機能や、咳反射に障害が生じた場合、誤嚥の危険性があらわれる、とのこと。

この咳反射や、気管部分の働きは、リハビリなどでなかなかどうにもできるものではないようで、私の娘のあおいも、重度の嚥下障害に加え、「咳をする」「むせる」ということができないため、常に誤嚥のリスクにさらされていました。

小児で分離オペを受ける方はごく少数だと思うのですが、あおいがオペを受けた病院では、気管切開も含めると、年間30件以上のオペを行っているとのことでした。




●気管切開との違いは?

気管切開は“気道を確保するために気管に切開孔をつくる”ので、喉と気管が連続していて、喉からの垂れ込み(誤嚥)が防げない。これに対し、分離オペの場合、喉と気管が連続していないため、喉をとおったものは食道にしか入らなくなり、誤嚥を防止できる、とのこと。




●分離オペをするとどうして声がでなくなるのか?

発声するとき、空気が声帯をとおり、口鼻に抜けるため、声となって外に発せられますが、
空気の通り道と、食事(嚥下)の通り道が、一切分けられてしまうので、空気が声帯をとおることがなくなり、発声ができなくなります。

私も、“喉頭気管分離をすると子供の声がきけなくなる、子供が話せなくなる”というイメージがものすごく強く、この1点が、親にとって、手術のネガティブ面を強調しているような気がします。




●分離オペをすると、二度と元の状態に戻せないのか?

喉頭を撤去するわけではないので、理論的には可逆、(声を出せる状態に戻せる)とのこと。
けれど、このオペを受けた方で、嚥下状態が改善して、元の状態に戻すオペの症例はみたことがない…とおききしました。



これらの点を踏まえ、この“喉頭気管分離オペ”カテゴリで、以降、



●手術を受けてどのような点がよかったと感じたか
●「声がでない」をはじめとするデメリット面についてはどう感じたか
●オペを決断する前にお医者さんとどのような点を確認したか
●オペ直前~直後はどのような流れであったか
●穴をあけた部分とは一体どのようになっているのか
●オペ後に介護者(親)が、覚えなければならなかったこと



について、順に書いていきたいと思っています。



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原因不明の脳性麻痺の娘・あおいについて綴るブログです。喉頭気管分離オペ・胃ろうオペを受けています。

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