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2018-11-10(Sat)

~娘の脳性まひについて寄せた疑問色々~

産科医療補償制度の認可が下りた後、機構との遣り取りの中で、「分娩機関との情報に相違がないか」……と、保護者側が意見を用紙に記入する機会がありました。




機構とはほぼ書面(+少し電話)での遣り取りでしたが、この書面での遣り取りの中で、「今回のお産について疑問があれば書いてください。」……というようなコーナーも設けられており、こちらにも色々と記入させてもらいました。




書いたのは1年半くらい前で、今改めて見ても“悪かった探し”にどこまでもシツコイ自分がいるなあ……なーんて思ったりもしますが、それでも“何か訊ける場がある”というのは、貴重な機会だったように感じています。







※以下……寄せた質問(太字)・機構からの回答(茶色字)・自分の補足説明(緑字)になります。

※質問12個のうち11個を載せていて、1個だけ個人的な考えで削除したものがあります。









①脳画像に異常はないが、産科医療補償制度の対象になった…というケースもこれまでに存在していますか。

→原因分析委員会で、脳性麻痺発症の原因を明らかにできなかった事例は3割にのぼり、その中には脳の画像に明らかな異常を認めていない事例もあります。






②“脳画像に異常がないが脳幹に障害があると思われる脳性麻痺”というケースはこれまでにありますか。あるとしたら、年間・あるいは過去数十年でどれくらい存在しているのでしょうか。

→脳幹の損傷は画像によって診断されることが多いと考えます。画像に異常がないが脳幹に損傷があるケースの数については、検討された医学的なデータがないためお答えは致しかねます。







③”先天性の脳性麻痺”と”後天性の脳性麻痺”にはどのような違いがあり、どのように分けられているのでしょうか。

→”後天性の脳性麻痺”といった言い方はされず、それぞれの原因により判断されます。一方、おっしゃるように胎生期に原因があるもの、遺伝子異常や脳の形態異常が原因であれば先天性と呼べますが、明らかな定義があるわけではありません。







④今回の妊娠時の顕微授精にて移植後、8日後のhcgの値が8.9と極めて低く、子宮外妊娠か、初期流産の可能性が極めて高いとのことでした。その後、15日後の値が368.6と跳ね上がり、妊娠継続となりました。初期の段階でhcgの値が一桁台だったことが脳性麻痺発症の原因になにか関連があるのでしょうか。

→現地点では、妊娠初期のhcgの値と脳性麻痺発症の原因に明らかな関連を示す医学的データはありません。

※補足:hcgとは妊娠中に産出されるホルモンのことで、この測定が妊娠・流産・子宮外妊娠の早期発見につながるとも言われているそうです。








⑤妊娠中期から後期のなにか(ウイルス感染など)が問題だったのでしょうか。

→原因分析報告書に記載されているように、明らかな胎内感染を示す所見はありませんが、未知のウイルス感染の有無などについては確認する手段がなく、分かりません。







⑥妊娠31週に低置胎盤と説明がありました。妊娠31週以前は全くいわれなかったのですが、突然胎盤の位置が下がってくるようなことはあるのでしょうか。それとも出産間近まで判断できないため、特にご指摘がなかったけれど、妊娠31週以前にも低置胎盤だったのでしょうか。

→妊娠経過中に胎盤の位置が下がることはないと考えます。「産婦人科ガイドラインー産科編2011」では妊娠31週末までに前置胎盤の診断を行うことが推奨されているため、低置胎盤を判断したのが妊娠31週であったとしても問題はありません。なお骨盤MRIで診断されているとおり、最終的には低置胎盤(内子宮口から2㎝以内)ではないことが明らかです。

※補足:結局私の場合、胎盤の位置は“子宮口から2.8㎝で、これは低置胎盤に当たらない…ということのようです。









⑦胎盤が下がることと低酸素虚血脳症には何か関係がありますか。

→前置・低置胎盤があれば、分娩前の大量出血による胎児低酸素が影響する可能性がありますが、本症例は低置胎盤ではなく、また、お子様は低酸素虚血脳症ではないと考えます。








⑧子宮頸管が短くなった際に、産婦人科の先生に何度か「総合病院に入院しなくてよいのか」と伺ったのですが、特にご指示を得られませんでした。私のような子宮頚管の長さだった場合、また経過観察していたノンストレステストでかなり異常と思えるような回数のお腹の張りがあった場合、一般的に入院しなくてよいものなのでしょうか。

→切迫早産の状態で入院管理を行うかどうか、また高次施設に搬送するかどうかは、切迫早産の症状の程度に加えて、地域の状況や妊産婦・家族の希望などを考慮して判断されます。どのような管理が正解とまでは言えないのが現状ですが、原因分析委員会は妊娠中の管理は一般的と考えます。

※補足:私の28週以降の子宮頸管は最短2ミリでした。









⑨37週5日15時の大量出血について、分娩前にこのような出血があることは異常ではないのでしょうか。羊水が汚れて危険ということはないのでしょうか。

→37週5日15時に出血が多くみられ、その後も少しずつ続いていたようですが、破水していたことから羊水混じりの出血量だった可能性もあり、また大幅な出血量の増加はみられておらず、分娩進行中の生理的なものと考えます。また膣内への出血は一般的に羊水以内には入りませんので、出血で羊水が汚れて危険ということはありません。







⑩この妊娠37週5日15時の出血は、低い位置にある胎盤が壊れているということなのか、どこから出た出血なのでしょうか。

→胎盤からの出血であった可能性もありますが、出血部位を特定することは困難です。一般的には子宮の入り口(子宮口)が開いてくるときにみられる出血(産徴)だと考えられます。







⑪生まれてから半年くらいまで頭部に内出血したようなアザのようなものが、あちらこちらにあったように思います。新生児の頭にはありがちなものなのでしょうか。(※画像紛失)

→実際にお子様を診察していないのでお答えいたしかねますが、NICUのスタッフが観察しているのが一般的ですので、問題のあるものであれば何らかの説明がなされていたと考えます。








***

「やっぱり分からないことも多いし、推測で回答なんて出来ないから、こういう答えになるよね~。」とも思いましたが、これだけ好き放題に記入した質問に1つ1つ丁寧に回答くださったこと…本当に有難く思いました。




また上記質問を提出したあとに、もう1つ疑問に思ったことがありまして……



①産科医療補償制度は“分娩時に低酸素になった可能性があるかもしれない”…という人だけが補償の対象になる

②①の考えは誤りで、分娩時に低酸素になった可能性がまったくなく、それ以前(妊娠成立~妊娠中)の出来事が原因だと考えられても、補償の対象になる。




このどちらの認識が正しいのか??ということでした。





これまで、複数の医師の先生に、「娘が産科医療補償制度の申請対象になったのは“分娩時に低酸素になったエピソード”があるかないかがグレーだからだと思う。」……という意見をいただいたこともあり、自分の中でも混乱していたのです…。





改めて産科医療補償制度のHPをみると、“分娩中に低酸素状況があったと確認がとれれば補償対象”…そして続く文にて、“またこれに加えて先天性や新生児期の要因によらない脳性麻痺であることに該当する場合に、「分娩に関連した」と判断することにしています。”…とあります。




娘は前者ではなく後者の方なのだと、今回原因分析を読み込んで改めて思いました。(=分娩時の低酸素エピソードがなくても補償対象になる。…のだと思っている。)




何か物分かり悪い人がつらつら書いてて全然まとまってないのですが……同様の疑問を産院の側にも伺ってみた、「4年越しに産院と話をしてみて…」という次の記事(コチラ)に続きます。



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原因不明の脳性麻痺の娘・あおいについて綴るブログです。喉頭気管分離オペ・胃ろうオペを受けています。

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