2017-03-22(Wed)

娘の障害をあきらめきれない私は悪い母親なのか

娘のあおいは、ものすごくゆっくりですが、彼女ならではの個性で、日々成長してくれている…と思っています。

けれど、その一方で、

「ある日突然すごく調子がよくなって、もっとたくさんのことが出来るようになるのではないか。」
「ものすごくゆっくりでも健常児の子の出来ることが少しずつ出来るようにならないだろうか。」

…などと思ってしまう自分がどこかにいるのです。


こういった思いは、子供の月齢が行くうちに、次第にあきらめがつくものなのでしょうか。


病院や療育園でお見かけする、私の娘よりも、ずっと年上の、就学期を迎えて以降のお子さんの親御さんたちは、私よりも落ち着いている…子供の障害に対して、(良い意味で)冷静さと受容を持っているようにみえるときがあります。


「どこまで無事に成長できるかも分からないけれど、もう少し色々あきらめず試してみよう。」

「歩くこと。座ること。食べること。いつか娘に関することで全てをあきらめなくてはならないときが来るかもしれない。けれど、それは今ではない。」


…と、私は日々自分で自分に言い聞かせているのですが、私が娘の障害に対して、あきらめがつく、落ち着いて受け入れられる、というときがいつか来るのでしょうか。




それに…。
ふと、「娘を健常者に近づけたいと願う私の思いは、実は一番娘の障害を差別しているのではないか?」と、思うこともあるのです。


「自分で座れるようにならないだろうか。」
「腕が曲がっているのをなおしたい。」
「ほんの少しでも口から経口摂取できるようになってほしい。」


こうした思いは、娘のためを思ってうまれたはずなのに、時々なにかを見失っているような気持ちになることがあるのです。


「ほんの少しでも普通の子供に近づいてほしい。」


そこには、まわりから「重度の障害児の母親だ。」と思われることを受け入れられない自分がいるようにも感じてしまうのです。



加えて、「母親である私は娘のリハビリを頑張っている。」「頑張って、○○ができるようになった娘を誰かに認めてほしい。」…という複雑な思い。


“努力によって成長しているのは娘”であり、私はそれをアシストするだけの存在であるはずなのに、母親である私の自己承認欲求がどこかで暴走しているように感じるときもあるのです。


もちろん、“頑張ろう”という気持ちは決して悪いものではないと思うのだけれど…。


そして、育児という、仕事と異なって他者からの評価を得難いためにときに自信を失いがちなライフワークにおいて、自分で自分を褒めることは、十分に必要なことだとも思っているのだけれど…。



そもそも、母親の私は一体なんのために娘の療育に取り組むのか?


●なにかができるようになる、という喜びを娘に知ってもらうため
●将来的にどんな障害の度合いであろうと、できうる限りの自立を目指すため
●身体を動かすことにより、この先訪れるかもしれない二次障害を少しでも予防するため
●人との触れ合いやコミュニケーションを通じて人生を豊かにするため
●身体を動かすことの楽しさや、学ぶことの楽しさを感じ、人生を豊かにするため



忙しなく子供との毎日を送る中、つい、本来の目的を忘れてしまうことがあります。


「娘の障害をあきらめられない母」ではなく、「障害児の親である自分をあきらめられない母」になったとき、親子関係はすごく歪なものになってしまうと思うのです。


「あおいと私は別の人間で、別の人生であること」「そのあおいの人生をサポートする療育を、母としてすすめていきたいということ」。

その思いを忘れず、日々どうか過ごせますように。

そして、娘の障害について今よりもっとあきらめなければならないときが来ても、そのときにまた別の目標に向かって歩んでいけますように、と願っています。



*******************************

この「ママのぼやき」のカテゴリで、たまに、“障害児の育児をしていく中で自分が思ったこと、感じたこと”、“障害児を取り巻く社会や医療の状況について思うこと”などについて、(単なる愚痴とか痛い自分語りになりそうですが)気持ちを吐き出していきたい…と思っています。



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コメント

染みました

はじめまして、よっきんと言います(^o^)。
マカロニさんのお気持ち、染みました。
分かる、と言うには立場も状況も違うけれど、
本当に「うん、うん、そうだよね」と頷きながら読みました。
うちは男子二人で、下の子がゆっくりです。
色々色々…考えます。
マカロニさんの考えること、同じように考えてる母さんがいるよーと伝えたくて、コメントとか初なので、ドキドキしながら打ちました(笑)。

よっきんさんへ☆

コメントありがとうございます!とても嬉しいです☆
なんだか気持ちがいっぱいいっぱいになって、時々自分がやばい母親になってないか、
日々悩んだり迷ったりしているのですが、よっきんさんが共感してくださってホッとしました。

よっきんさんは男の子お二人、お子さんがいらっしゃるんですね。
ご兄弟のいる方、私は素直にうらやましいです。
でもご兄弟のいるお母さんはお母さんで、色々お考えになることもあるんでしょうか。

医療ケアのことだったり、育児の悩みだったり、自分の好きなものだったり、色々書いていく雑多なブログになりそうなのですが、もしよければ、また遊びにきてくださいませ☆
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Author:マカロニ
原因不明の脳性麻痺の娘・あおいについて綴るブログです。喉頭気管分離オペ・胃ろうオペを受けています。

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