2017-06-01(Thu)

娘と2人でランチ ~障害のある我が子を連れての外食で迷うこと~

私の密やかな憧れ……それは、休日ファミレスで揃って食事をする家族だったり、平日ベビーカーを連れながらママ友同士でランチするお母さん方だったり……

いつも日曜日に夫婦交代で、娘を代わる代わる自宅でみつつ、気分転換も兼ねて1人ずつランチに出かけているのですが、お店にて、お子さんを連れて家族揃って外食している方々を見る度にうらやましく思ってきました。


昨年からの私と娘の在宅生活は、大方引きこもりといっていい有様で、「病院生活に戻りたくない」「感染症がこわい」「吸引が多いから外に出るのがしんどい」…と、これまであまり外に出て行くことに積極的にチャレンジしてきませんでした。

(かろうじて出来ていたのがスーパー・本屋への買い物と、ファーストフードのテイクアウト。)


しかし、4月から保育活動がはじまり、胃ろうオペ後の経過も落ち着いてくると、娘とともにもっと外に出てみたい、普通の生活をしてみたい、という意欲が湧いて来ました。


障害児を連れてのお出かけ…その子供の障害によって、親が悩むことも人それぞれのような気がします。


けれど多くの親御さんが子供を連れての外食に当たって気にされることといえば、子供が走り回ったり、大声で泣いたり叫んだり騒がしいということだと思うのですが、こと私の娘に関して言えば、肢体不自由で、気切(分離)オペもしているので発声が不可……と、こういった悩みとはある意味、無縁でいられるのです。



そんな私が娘を連れて外食することについて、なにに一番迷いを抱いたかというと、やはり店内で吸引をすること。

「かわいそう」と言葉をかけられることや、奇異の目線でみられることは、気にしても仕方ないと、少しずつ自分の中で割り切ってきました。


けれど娘の障害を恥と思わなくても、往来にて堂々と医療ケアをすることには少しばかり恥じらいを感じてしまうのです。
(電車の中で化粧するのはちょっとね…みたいな感覚かもしれません。)


特に、食事をする場所や食品を扱う場所で、いわば体内のものを外に出すという吸引をすることについては、“なにも知らない人がはじめてみると、驚くかもしれない”“もしかしたら不快感を与えるかもしれない”…などと不安になることもあるのです。


この吸引について、言葉で説明するのって意外と難しい…と思うのは私個人の感想なのかもしれませんが、

以前、障害児育児とは縁がない友人に、娘本人がいない場所で娘について説明するときも、

「嚥下障害っていって、自分の唾も飲み込めなくて……それを機械で吸わなくちゃいけなくって……歯医者さんで歯をガーってやってもらってるときに、口にたまる水をガーって吸ってもらうアレみたいな感じなんだけど…」

と、実にしどろもどろな説明になってしまいました。


娘と一緒に飲食店を利用するにあたって、店内に入る前に、この吸引について説明した方がいいのか。

事前にお店に電話でもして、医療ケアのある子と食事してもよいか訊いた方がいいのか。

そのあたりがどうにも気になってしまいました。

不安に思って、訪問看護さんたちなどに色々相談させてもらったりもしたのですが、
「そこまで反応しなくてよいのではないか。」「あおいちゃんの顔をみせれば十分分かってもらえるのではないか。」などとアドバイスをくださいました。


そうよね…。私も自分が飲食店でバイトしていたから思うけど、本当にいろんなお客さんが来られて、中には信じられないような要求をされる方もいるのよね…。娘と私が一緒に入店するくらい、いいんじゃないかしら。もしお店の人や他のお客さんから、なにか指摘されるようなことがあったら、そのとき省みることにしよう。



そんなわけで、あおいの体調がよさげで、吸引も少なかった先日、はじめて娘と2人きりのランチにチャレンジしてみることにしたのです。


といいつつ、はじめての経験だったので、お店に関しては以下の点に気をつけてみました。


●入りやすい雰囲気かどうかを重視し、ファーストフート店やカフェっぽいお店、ファミリー層が利用するレストランなどをチョイスする


●お店が空いている時間(11時頃というランチには少し早めの時間など)に行ってみる

●自分が以前利用したことのあるお店にして、店内のテーブルスペースが、各々ゆとりあるようなお店を考えてみる




お店の入り口では、
娘の顔を店員さんにみせて、「この子と一緒に店内で食べてもいいですか?」「ちょっとケアが必要な子なんですが、中で食べてもいいですか?」

というような感じで、ごく簡単におききしました。

(その後利用させてもらったお店も含め)店員さんがみなさん快く迎えてくださった上、私が頼まずとも、広さに余裕のある席や、角の方の席を案内してくださったり、ベビーカーを留めるスペースをあけてくださったり、とても親切にしてくださいました。

(対応していただいたことで嬉しかったことは、今後、お店のアンケートなどお伝えできるような伝手があれば、そういうもので発信したいとも思いました。)


心配していた吸引については、数回あり、ベビーカーのルーフを下げながら、目立たないようにチョコチョコっとさせてもらったのですが、閉め切った家の中では気になる吸引機のモーター音も、雑音のある外、BGMの流れる店では意外にそれほど気にならないように思えました。




ランチ0531 - コピー

↑「え…私の分ないの?」と、こちらに訴えかけるような目線のあおい。
近くにあるちょっとオシャレなカフェでのランチにトライしたときの写真。サラダプレートみたいですが、これがなんとメインのお料理。お恥ずかしながら、いつもお昼にカップ麺や卵かけご飯などを食していることも多い私にとって、まさに五臓六腑に染み渡るおいしさでした…。




家でずっと2人きりでいるよりも、たまにこうして外出できること…外で私が食事をする姿をあおいがみること…時々ほかのお子さん連れの方の賑やかな声がきこえること…どれも娘にとって刺激になって、とてもいいように思えました。


私自身も、家に長い時間子供と2人きりでいるよりも、外の空気を吸うことで、随分と気分がリフレッシュされるものだと感じました。


そして、正直に思ったのは、2人だとちょっと寂しいかも…ということ。


こういうとき、気軽に一緒にランチできるようなママ友が自宅近くに住んでいるといいなあ、多分もう一人いるとお店に入るのにも心強いんだろうなあ、と素直に思ってしまいました。

この先、私自身が地域で色々つながりを広げられるかどうかも、トライしていきたいことのひとつかもしれません。


でも、今度はまず、家族揃っての外食にもトライしてみたい……休日になってしまうと店内が少し混んでいるかもしれないけど、より賑やかであおいにとってもより刺激になるかもしれないので、今度夫にも相談してお出かけしてみようと思いました。


一日が終わるたびに、無事に過ごせたことに胸をなでおろすような毎日ですが、家族で食事にでかけたり、行楽施設にいってみたり、旅行にでかけたり……色々してみたいこと、密かに抱いている野望はたくさんあります。


医療ケアが必要なことで、まわりに目を配らなければならなかったり、その視線が気になったり……そして、自分が気付かない点やまわりの人との意識の差に、学ぶ場面も沢山でてくるかもしれません。

けれど、少しずつ、娘との日常的なイベントを楽しむことができないかと思っています。


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原因不明の脳性麻痺の娘・あおいについて綴るブログです。喉頭気管分離オペ・胃ろうオペを受けています。

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