2017-06-05(Mon)

胃ろう漏れはなぜ起きた?~ボールバルブ症候群”ってなに?~

※2017年7月に、この記事の内容で認識していたことと異なる経過があり、追記修正を加えました。
併せて読んでいただけますと幸いです。


娘のあおいは、今年1月(2歳6か月)に、胃ろうオペを受け、2月下旬にボタン型の胃ろうへと初交換、5月下旬に2回目の胃ろう交換を行いました。

胃ろう交換は、あおいのお世話になっている病院では、大体2か月くらいの期間を目安に行っているようです。


ヴィクティバルーン胃ろう商品画像

↑先日、初めて交換に立ち会わせていただいたのですが、こういう部品を、風船部分をしぼませて、出し入れして入れ替えるだけで、10秒くらいで終わってしまいました。



実は、最初の胃ろうボタン交換から1週間後に、盛大な胃ろう漏れが起きるというトラブルを体験したのですが、その漏れの原因が、ようやく先日になって明らかになってきました。


漏れが起こったのは、突然で、片付けのため娘に抑制ミトンなどをつけてほんの少し目を離したあと、ふと見ると、腹部のあたりがぐっしょりと、洋服をしぼれるくらいに濡れていました。



「これが胃ろう漏れ?」「こんなに濡れるものなの?」「うちの子、胃ろうからはお試しでちょっとしか注入してないのに。」……と驚き、固定水(胃ろうが抜けないように胃ろうの風船部分に入れる水のこと)の確認もよくしないまま、大慌てでERに駆け込みました。

(娘自身は機嫌もよく、泣いたりもせず、どこも痛くないようでした。)



ERに行ってみていただくと、固定水も入っているし、胃ろう自体に問題はない、とのこと。

そして下記のようにご指示いただきました。


●術後の安静期間が終わって運動再開が、ろう孔部分の刺激になっていたかもしれないので、もう少しうつ伏せなど運動は控えること。

●Yガーゼを1枚ではなく、2枚重ねてしっかり固定すること。


胃ろう部分固定写真0604

↑ボタン固定のため、また胃ろう部分から分泌物が染み出しても、吸い取るように、こういう感じで、ガーゼをつけていました。



●注入は数週間中止し、胃にたまった胃液や空気を適宜引いて、胃に圧がかからないようにすること




けれど、先日の外科外来で、ふたたび以前起こった、胃ろう漏れについて再度お尋ねする機会があり、その中で原因の一つの可能性として新たにあげられたのは、“ボールバルブ症候群”というものでした。




ボールバルブ症候群とは……

多くの場合、あおいのようなボタン型の胃ろうの人ではなく、チューブ型の胃ろうを使用している人が、胃の動きで胃ろうのバルーン部分の位置がずれて、十二指腸と胃の間に挟まって、消化の流れを閉じてしまう…というトラブルのようです。
(下図の左のような感じ…?)

シロートのかいたボールバルブ症候群の図


あおいの場合(右図)は、ボタン型の胃ろうだったけれども、胃ろうのシャフト部分が長かったために、バルーンが十二指腸側にに入り込んで、胃の動きの流れを悪くしていた…それに腹圧もかかって溜まった胃液が一気に漏れ出したのでは……というのが、新たな原因の一つとして今回、考察されたのです。


そうそう!うちの娘の胃ろう、なんかボタンなのに、飛び出てるなあ、と思っていたのです。

胃ろうシャフト部分0604 - コピー

↑ボタン型って、もっと胃にボタンが軽く付いてるくらいのイメージだったけど、そのボタンが浮き上がってくるくらい、なんか長い釘みたいになってるなあ、と思ってました。


これもERに行ったときに伺ってみたのですが、「許容の範囲だと思われるので、また胃ろう漏れが繰り返すようだったら、きてください。」という感じだったので、在宅の先生にも、この外科外来の直前まで相談できていませんでした。

(在宅の先生にお見せすると、「ちょっと長いように思われるので、短いのにかえるかきいてみたほうがいいかも。」と事前にアドバイスもくださいました。)


結局、漏れの経緯を詳しく話させてもった、2回目の交換のときのこの先生が、「シャフト部分の短い胃ろうに変更してみましょう」と仰って、あおいの胃ろうは、シャフト2.3cmのものから、1.7cmのものに変わりました。


胃ろうシャフト部分図0604

↑漏れ…というと、太さを太くして調整するのかな、と思ったけれど、胃ろうの長さにもバリエーションが色々あるのね…。



胃ろうシャフト短く0604

↑交換後の胃ろう部分。まだ“あそび”部分はあるけれど、以前より短くなって、大分おさまりが良くなった気がする……ガーゼもつけなくてよくなりました。




この、先日行ったシャフトの短い胃ろうボタンへの交換を経てから、吸引やヨダレがなぜか以前より減りました。中止を繰り返していた胃ろう注入にも再度チャレンジ、注入量を増やすことができ、消化の流れがよくなったように、感じています。

(あおいはよく分からない体調不良で吸引の数が激増することもしょっちゅうなので、これがすべての原因と言い切れるのかどうかは、微妙なところなのですが)




ボールバルブ症候群……5㎜胃ろうが短くなっただけで違うものなのかしら?小さいバルーンがそんなに胃の通り道を防ぐのかしら?……と素人には疑問なのですが、


あおいはこれまで胃を使ってこなかったから胃の大きさも小さいし、元々生まれたときは胃の軸捻転(胃のかたちが折れ曲がっていること。筋緊張の消失で、なぜかその形は2歳前ごろに改善した。)があり、消化の流れは元々かなり悪い。

その上、EDチューブもある意味、胃から十二指腸の流れを妨げる異物のひとつであるし、当たり所の悪かった胃ろうがトラブルになったのも説として有力なのかなあ…と思いました。




初めて起こった盛大な胃ろう漏れ……EDチューブが抜けたときのように大慌てになってしまいましたが、もしまた起きたら、もう少し前後の様子を詳しくERで伝えたり、腹部の画像をとってもらえないかお願いしたり、落ち着いて対応していきたいな、と思っています。



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この胃ろうボタンの交換後、胃ろうからの注入がスムースにすすみ、ひと月後にはEDチューブ(経腸栄養チューブ)を抜去、胃ろうからの全注入が開始したのですが、そのわずか10日後、胃の消化・すすみが悪くなり、再度EDチューブからの注入がメインになりました。


この記事を書いた地点では、胃の消化がよくなったことの大きな要因が、サイズのあった胃ろうに変わったこと、だと思っていたのですが、
その認識が誤りであったかもしれないことが分かりましたので、
追記させていただきたいと思います。

ただ、シャフトの短い胃ろうボタンへの交換後、大量の胃ろうもれは、今のところなくなりました。

消化がすすんだことと、ボールバルブ症候群にに関連がどのくらいあったのか、それとも一切関連はなかったのか、
よくわからない、という、不思議な経過になってしまっております。

胃への消化が進まなくなった経緯は、こちらの記事に書いています。



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原因不明の脳性麻痺の娘・あおいについて綴るブログです。喉頭気管分離オペ・胃ろうオペを受けています。

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