2017-06-17(Sat)

これまでのSTについて~口腔ケア編~

重度の嚥下障害のある娘のあおいは、分離オペを受けるまで、ほぼ持続状態のような吸引があり、誤嚥の危険性もあって、お口のケアや食べる訓練がほとんど出来ていませんでした。


オペ後の1歳7か月頃から、ようやく、そういった訓練にも少しずつチャレンジできるようになり、これまでに、退院指導を受けた病院のSTの先生、訪問リハビリのOTの先生、訪問歯科医の先生にアドバイスをいただく機会がありました。



これまで行ってきた、お口のケアやマッサージについて……簡単なものばかりですが、自分の復習も兼ねてまとめてみました。


まず、病院にいたときにSTの先生から教えていただいたのは、口腔ケア綿棒。



口腔ケア綿棒0616

↑川本産業 マウスピュア口腔ケア綿棒(50本で約1,000円なので、1本あたり20円。)


以前読んだ嚥下障害の本の中に、「凍らせた綿棒で口内をアイスマッサージをすると嚥下反射がでてくる」というようなことが書いてあったので、綿棒には興味がありました。

この綿棒の先端に、凍らせたジュースをつけてみると、あおいが自分で口の中に持っていってくれるようになり、スプーンを嫌がっていた時期に重宝していました。

口腔ケア綿棒0616②

↑綿棒の持ち手の部分を折り切って、少し短くして渡しています。


口腔ケア綿棒使用0616

↑異物が喉に入ると“オエッ”となるような、元来あるべき反射が娘にはないようで、かなり奥にまで綿棒を突っ込んでしまうこともあります。目を離さないように、なるべく寝た状態で使っています。


この綿棒、口の中の刺激になりますし、氷水をつけて内側からホッペタをマッサージしたりもしていました。




また同じくSTの先生から、乳幼児用の“歯固め”を好まないあおい用に、ガーゼでくるんだ氷を口に持っていくように促しては…というアドバイスもありました。


口腔ケア用ガーゼ0616

↑ドラッグストアで打っている100円のガーゼ。(カットして使って、1枚で3回分使える)

ガーゼと氷0616

↑氷を1つくるんで、


氷ガーゼ完成0616

↑ガーゼを巻いて出来上がり。

氷ガーゼを口へ0616

↑歯固めだとすぐにポイっとしてしまって、“口にもっていく”という認識ができなかったのですが、この氷入りガーゼだと、口に運んでくれることがありました。(欠点は、氷の溶けるスピードが速いことでしょうか…。)





そして、在宅に入ってからは、訪問リハビリの先生(OTさん)に、ST面でも色々ご相談させていただいているのですが、昨年教わったのが、手袋を使ったお口のマッサージ。


口腔ケア用手袋0616

↑プラスチック手袋エコヴェール。(100枚入りで280円)手袋は必ずパウダーフリーのものを購入するように、とアドバイスいただきました。



この手袋を使い、下唇、ホッペタの内側、上唇…を、優しくつまんで、ブルブルブルと、振るようにしながら、マッサージしていきます。

(先生は合間に歯茎も触ってくださっているよう。私が触ると嫌がります…。)


手袋マッサージ①0616


手袋マッサージ②0616

↑始めたばかりの頃は、口内が過敏だったのか、泣いたり、嫌がったりでしたが、今ではリラックスした表情をみせることも出てきました。(先生が行うとウットリしてそのまま寝てしまうことも…)



手袋マッサージ図0616

↑図にするとこんな感じでしょうか…あおいは左側の方が過敏なので、右側からスタート。また上唇が一般的に一番過敏の強い部分だそうで、下からはじめます。行っている最中に、口内の唾液が増えるので、合間に、“ゴックン”を促して、顎を閉じさせることも行います。






つい最近まで、顔にチューブが2本もついていたので、口腔ケアについては、煩わしさも感じながら、スキンシップの一環として、日頃から少しずつ続けてきました。


ほんの少しだけずつですが、口角のあがりや、顔の動きがでてきたように感じているので、今後もよい方法を色々探していきたいです。




次の記事は、色々と迷ってきた、食べる訓練について、になります。



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2017-05-14(Sun)

娘とともにお出かけ前の準備~取り入れていきたいこと3つ~

先日、訪問リハビリの先生から、保育に通いだした娘について、

「あおいちゃん自身が、“これから〇〇に行く”ということが理解できるといいですね。なにかお母さんの準備を手伝うとか、習慣をつくって、わからせてあげるようなことがあるといいかもしれません。」

とアドバイスをいただきました。


出かける前…。

注入の準備やら、荷物の用意やら、いつも大慌てで、行く前に既に(母が)クタクタになっていることも度々…。

もっと余裕を持ちたいな、とは思っていたけれど、娘にも主体性をもってなにか準備することに加わってもらう……というのは素敵なアイデアだな、こういうのも精神発達につながるかもしれない、と思いました。


私自身の荷物の準備は、多量なゆえ余裕もないので、「娘自身の身支度」として、私が勝手に考えた、以下3点を、習慣として取り入れてみたいな、と考えています。



**********

その1:着ていく洋服を自分で選んでもらう

以前、専門病院に長期入院していたときのこと…

看護師さんが、肢体不自由のほかのお子さんのお着替えを手伝われている場面で、親御さんのもってきた着替えの荷物の中から、1枚ずつお洋服を取り出し、「これにする?それともこれにする?」と話しかけ、コミュニケーションをとっておられました。

その姿に私は感心し、「あんなふうに意思疎通できるのっていいな。」と思っていたのですが、長らく試せていませんでした。

今こそチャレンジの時…と、私も娘に試すことに。


お着替え選び0514

↑「どっちにする?」ときくと、片方の服を引っ掴んでくれました。


一応、左右逆の位置にしてみてもう一度きいてみましたが、やはり、ピンクの方のTシャツを選んだので、「こっちにしようね。」ということに。

健常のお子さんであれば、タンスを一緒にあけたりしながら、服をチョイスできるかもしれないけれど、それが難しいので、私が補助的な役割をしつつ、“娘の着たい服を着せる”ということに挑戦していきたいところです。



その2:鏡をみながら、ヘアセット

あおいの髪の毛は物凄いくせ毛で、いつも梳かすのにも苦労しています。

その上、大慌てで家を飛び出し、髪の毛がボサボサなことも度々…。

そこで、鏡を見せながら、私がセットする…いかにも女の子らしい習慣を、どうにかしてつくれないか、思案しました。


バンボ机セット0514

↑以前購入した、バンボという座位を保持できる簡易なイスと、段ボールでつくったテーブルの上に、100均で買った鏡をセット。

身支度髪セット

↑「どんな感じにする?」とききながら、ブラッシングして、ゴムでくくります。


“鏡をみる”ということも自己認識の上で、なにかよい効果になるはず…と思いながら、出かける前、お風呂上りなど、こういった体勢を今後、積極的にとらせてみたいな、と思っています。



その3:自分のバッグに、自分のものを入れる

女の子は、みんなカバンが大好き…。

そんな説?を信じて、娘用の小さなリュックに、出かける前、毎回自分で、「ガーゼとスタイの替え」をつめてもらおうと思いました。


あおいリュック0514

↑いただきものの可愛いリュックに、あおいの名前をアイロンプリント。

自分の好きな玩具や絵本を詰められると一番いいのかもしれませんが、サイズが大きすぎるし、ガーゼとスタイは、よだれが大量なあおいにとって絶対必須のアイテムなので、“自分に必要なものを自分で用意してもらう”ことに。



リュック支度準備0514

↑なかなか布地のものを掴んで入れるのが難しく、私が補助しながらになってしまいましたが、なんとなくの体験にはなったかな?


母親の私自身も、出かけるときいつもリュックなので、娘に私のリュックも見せつつ、「ママのリュックはこれ、あおいちゃんのはこれ。」と見せると、ニッコリしてくれました。



************

あおいがどこまで理解してくれているのか、判断しづらいことろも多々あるのですが、なんとなく、こういう日常生活から、自己認識やコミュニケーションを強化していけないものかなあ、と思っています。


いつも大慌てで、なかなかチャレンジできないかもしれませんが、余裕のあるときに、少しずつ取り入れていきたいところです。



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2017-05-12(Fri)

絵本とコミュニケーション

娘のあおいに、はじめて絵本を買ったのは、生後4か月のときでした。

生後3か月のときから、「視力に問題がある」「目が見えていない」「視神経が委縮しているかもしれない」といわれ、NICUの担当医だった先生に、「何かできることはないか」と伺ったところ、「赤や黄色など鮮やかな原色をみせれば、目の刺激になるかもしれない」、とお答えいただきました。


そうして、本屋に行き、“鮮やかな色”が載った本を探して、買ったのが、この絵本。


あかあかくろくろぶんぶんきいろ0511

↑左・「ぶんぶんきいろ いっしょにあそぼ」 柏原 晃夫 (著)学研プラス(出版)
右「あかあかくろくろ いっしょにあそぼ」 柏原 晃夫 (著)学研プラス(出版)



この絵本、裏側にこんな解説が載っています。


あかあかくろくろ裏面0511

↑“コントラストの強い色は赤ちゃんでも注目する”。先生が原色が目の刺激になるかも、と仰ったことに、なんとなく納得。



NICUを出て、専門病院に転院したあとも、こうした“はっきりした色の絵本”を毎日読み続けました。

最初は全く反応がありませんでしたが、視力うんぬんよりも、子供に向かって語りかけることが、すごく大きなコミュニケーションのように思われました。


それから、程なくして、なぜかあおいの視力は発達していきました。(同様に厳しいといわれていた嚥下障害は今も依然、絶望的なままで、不思議なものです。)


どこかに出かけることも少なく、兄弟もおらず……基本、家で過ごすことが多かったのですが、本だけは次々と買い足していきました。


本棚2歳6か月0511

↑2歳6か月のときのあおいの本棚
おもちゃも一緒に置いてしまって、ゴチャゴチャしています。




個人的に、私が、娘の本を選ぶポイントとしてみているのが、まず、ページのめくりやすさ。


できれば、娘にページをめくってもらいたい、と思ったものの、手指の動きにも発達の遅れ・障害がある娘には、“分厚い紙”の方がめくりやすいと感じました。

(分厚い紙でも、めくるページの部分を少しあけてあげるなど、こちらから補助をすることが多いです。)


ぼうしとったら0511

↑写真の絵本は、「ぼうしとったら」tupera tupera(著)学研プラス(出版)ちょっと分厚い紙、くらいですが、質感もほどよいツルツルでめくりやすいです。


本によって、ページの素材、光沢感、マットな質感…など色々で、まず、自分がめくりやすいか、本屋に行って買う前に試しています。


本選びポイントとして、次にみているのが、“1ページあたりに書いてある文字数の少なさ”。

あおいはまだ幼いですし、同じページに延々とストーリーがあるものは、話をきいている途中で集中力がもちませんし、絵と内容が一致しないまま、パラパラめくろうとします。

0歳児から読める絵本などは、かんたんな言葉だけが並んでいるものも多く、そういった本や、童話でも、かなりストーリーが簡潔になっていて文字数が少ないもの……を選んでいます。


いもとようこさん名作絵本シリーズ0511

↑写真の絵本はいもとようこさんの名作童話シリーズ。「あかずきん」「さんびきのこぶた」(岩崎書店・出版)。絵もかわいいし、ページは分厚いし、童話の割に、文字数がコンパクトにまとまっていて、重宝しています。




絵本を読む姿勢も様々。


座位の姿勢にして、こちらが黒子のように、読みながら後ろから手助けをしたり…

絵本読み姿勢座位0511


座位を保持できるようなものに座らせ、対面で読んだり…
(対面で読むと、目線の動きや、表情がよくわかります)

本読み座位保持0511


うつ伏せ姿勢で読んだり…

絵本うつ伏せ0511

色々試しています。




そして、訪問リハビリの先生も、あおいに本を読んでくださったりするのですが、コミュニケーションの取り方が、私と違っていて、驚きました。

私はいつも、“私”が本棚から数冊の本をとってきて、「ご本読む?」ときいて、読み始めていたのですが、

先生は、
まず、「ご本読む?」と本をめくる動作をあおいに見せ、(あおいが笑顔だったり、よさそうな表情であれば)「なんのご本にする?」と、本のタイトルを何度も繰り返していってみせたり、本棚にからとった本の表紙をみせて、「〇〇にする?」というように、話しかけていました。


あおいも、“自分の好きな本”に対しては、ニッコリ笑うなどしてみせ、そうした意思表示を引き出す、先生のコミュニケーションの取り方を、私も取り入れていきたいと思いました。


絵本…。最初は読んでも、本当に、全く反応がありませんでした。それでも、なんだか親子のスキンシップのような感じがして、読むのは、不思議と楽しいひとときでした。


これからも親子の読書の時間をとっていきたいと思っています。



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原因不明の脳性麻痺の娘・あおいについて綴るブログです。喉頭気管分離オペ・胃ろうオペを受けています。

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